システム開発に携わる者として、どうすれば「よいコードを書けるのか」「よい設計書を書けるのか」「よいテストケースを挙げられるのか」を考え、改善していくことはとても大切です。
しかし全員がこの視点では、全体を管理する人がいなくなってしまいプロジェクトはどこかでうまくいかなくなってしまいます。そこでデジックでは、プロジェクトを成功させるためこの全体管理(プロジェクトマネジメント)にも注力しています。具体的な取り組みとして、プロジェクトマネジメント計画書の作成と第三者によるレビューが挙げられます。プロジェクトマネジメントと言っても、様々なマネジメント要素から構成されていますが、今回は重要なポイントを3点ご紹介します。
目標の設定と共有
「プロジェクトの成功とはなにか?」という問いの答えは意外と説明できないものです。売上・利益の最大値を出すことではなく、未来を見据えた採算度外視のプロジェクトや新人育成を目標としたものもあります。しかし、育成や未来を見据えるといった数値化できない目標はプロジェクトが始まると見失ってしまうことが多くあります。プロジェクトチーム内の足並みを揃えるためにも、目標設定と共有は特に重要です。
ステークホルダーの洗い出し
プロジェクトの利害関係者の洗い出しというとシンプルな作業に思えますが、それらの関係者が「このプロジェクトに対してどのような役割・影響・関心・思惑を持つのか」を洗い出すことが大切です。プロジェクトを円滑に進めるためのキーマンを見つける、その人と良好な関係性を作ることも念頭に置く必要があります。
プロジェクトに特化した情報を洗い出す
プロジェクトマネジメント計画書の作成というと、つい資料としての完成度をあげることを考え、一般的な内容が多くなりがちです。しかし、一般的な内容ではなく、プロジェクトに特化した情報が集まることでデジックに求められている仕事の特性が浮き出てきます。また、今後の対処すべき方針も見えてくるため「会社の目指す方針と一致しているのか?」といった分析にも活用することができます。
これらの3つの重要ポイントを押さえながら、プロジェクトと同時進行で計画書の作成を行うのではなく、プロジェクト開始前にきちんと計画書を作り上げることが大切です。